2013年03月03日

レオ・レオニの世界

レオ・レオニの世界
 レオ・レオニの世界
宝島社 ブランドムック

東京に帰る君の生まれたばかりの子どもにプレゼントしようと、ジュンク堂に行き、検索したところ思わぬ発見!
こんなファンブックが出るほど、レオ・レオニが日本で浸透していたとは!いつの間に?しかも2011年12月に発売されてるし・・・

小さなトートバッグとフレデリック(よく出来ている)がついて1,238円・・・絵本が買えてしまう値段。それよりも「スイミーノ作者」と紹介されているのが不安だった。日本ではレオ・レオニ=スイミー・・・。でも裏表紙はフレデリックのキメポーズ「そうゆうわけさ」なので、購入。やっぱり書店は手に取れるのがいい

付録のトートバッグで厚みがあるが、本自体はたった54P。でも、編者はちゃんとレオニのファンらしく、スイミーに偏らず、あの「ねずみたち」の作り方など、知りたい部分をしっかりと押さえていて感激

例えば・・・ポイントが分かれるスイミーを谷川俊太郎、孫のアニー、編集者のフランセス(こっちだと思う)と三者三様の見方を紹介している。相当にレオニを読んでいる編者だと関心
谷川俊太郎へのインタビューも秀逸。40年以上経っても色あせない名訳。やわらかい中に時々顔を出す、シュールな雰囲気は彼の意図的な演出なんだな。「ほんとうはスイミーは教訓的過ぎて、それほど好きじゃない」なんて「やっぱり!」といいたくなる。もちろんスイミーが嫌いというわけではなくてレオニ=スイミーというイメージがあまりに定着していることへの違和感だ。谷川俊太郎の一番のお気に入りは「ひとあし ひとあし」・・・印象に残っていないが、それがやはりレオニらしい
またレオニ作品の関連グッズ、ネット上での展開などもフォローされているのに助けられるオールドファンも多いはずだ。こんなファンブックが出たとは言え、まだまだ「静かなブーム」の域にも達してないから、グッズどころかこんな本が出ていることすら知らなかったし

こうして改めてみると良くマーケティングを考えぬかれた表紙とうなる。とはいえ54Pでは情報量が限られているので残念・・・それでもでかした宝島。さすがの企画力!

現時点でのお気に入りというかレオニを代表すると思われるのは
絵本としてはマシュー、ストーリーではジェラルディン、トータルではフレデリックかな
スイミーやカラス、ニコラスは教科書系統




同じカテゴリー(雑誌)の記事
塀の上を走れ
塀の上を走れ(2014-06-14 21:13)

apple town
apple town(2014-04-27 19:20)

ベストカー
ベストカー(2011-06-09 19:23)

Posted by 比嘉俊次 at 21:54│Comments(0)雑誌
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。