2019年07月27日
戦後 ユービック 中東の歴史

「ユービック」フィリップKディック
ついに読んだ。正直、予想に反して?ストーリーに破綻もなく(無駄に多い登場人物は何?など突っ込み所は多いが・・・)どこで混乱に落とされるか心配せずに読める
魂なのか記憶なのかわからないが、肉体を超えた実体と、得体は知れないが実在する「ユービック」。いろいろ示唆的な科学的思想的な各省の頭にある「ユービック」のコピー?などPKD流のユーモアもいい。確かに最高傑作
そしてこの設定、ストーリーはとても映像向きだと思うけど、そうなっていないのは何故か気になる
「物語 中東の歴史」 牟田口義郎
2001年発行だが中東歴史書で今だ高い評価。体裁としては歴史書ではないが、なぜ「奴隷」が国を興すことができたのか、「イスラム」でくくられてきた、その内部での権力闘争などなど、読み物として面白い
ムハマンドの先見性と理性、寛容。そして先端の科学と最高の栄華を誇りながら低迷の時代への入り口
「戦後」美空ひばりとその時代 本田靖春
古本で購入。
戦後というリセットされた時代と、それを体現する美空ひばりを縦糸に、それにかかわった人々を横糸にという構成
その横糸は江利チエミや雪村いずみから沖縄の市井の人々まで様々。運に恵まれた時、見放さた時、出会いと別れ、いくつかの階層といろんな生き方13章
まず読み物として面白いが、各省の最後の3ページにそれぞれの「戦後」がまとめられているが、この洞察は今こそ面白い。1987年発行
Posted by 比嘉俊次 at 14:57│Comments(0)