2011年06月09日
ベストカー

だが一つだけ、欠かさず買って読んでいるのが、この『ベストカー』(講談社BC)
車は好きで車の本も年に何冊か買うが、これは雑誌として非常に面白い
まず、車のレビューにはお世辞ばかりで信用できないものが多いがベストカーは辛口の徳大寺有恒から、飾らない素人目線のテリー伊藤の連載がある。さらに写真中心の車雑誌では異例の記事、しかも企画記事が充実している。例えば(火力発電しかない)沖縄で電気自動車はCO2削減になるか、ということを計算してみたり、なぜか「姉様女房率」などの見かけないデータを持ち出して無理やり車に結びつけたりと、あの手この手で企画を練っている。なんというか、とてもジャーナリスティックを感じる雑誌。車雑誌で発行部数NO1というが、こうゆう本がちゃんと売れているのは嬉しい
車は日本の基幹産業。しかし国は車に冷たい。買って税金がかかり、乗ると税金がかかり、持っているだけで税金を取られ、古くなっても使い続けていると重加算税まがいの税金が課せられるのは車以外にない。数百万の高級腕時計を持つより、普通のファミリーカーを持つ方がはるかに税負担が大きいという現実。こうゆう事にも常にご意見し続けるライター陣
もちろん不満がないわけじゃない。まず2カ月も読めばわかるが、社長(前編集長)の特定のメーカーに対する思い入れが強すぎる。それ自体は別に悪くないが、全体にメーカに媚びない姿勢に好感を持っている読者が多いだろうだけにもったいない。それから新車情報でも写真が少ない(ただしカットとレイアウトは無意味に飾らず車の魅力が伝わってくる)。それと、表紙が・・・カウンターで隣の人に見られるとなんか恥ずかしい・・・一般の週刊誌のようなエロページもないので、恥ずかしい事はないんですがね。だからいつも取り置きです
今、家計が苦く携帯電話などにお金が向かっている中で車好きは激減しており、車雑誌も廃刊が相次いでいる。ベストカーも厳しいんだろう、タイアップ記事が増えているのは同じ業界のモノだから分かってしまうが、頑張って欲しい
ちなみにテリー伊藤は「車変態」を名乗っており、毎晩就寝前に今欲しい車ベスト10を思い浮かぶそうだが、私は「宝くじで三百万円当たったら」という想定でネットで中古車情報を見ては色とオプションを勝手に決めている・・・後は取材先で気になる車を見かけると、誰の車かを確認してしまう
Posted by 比嘉俊次 at 19:23│Comments(1)
│雑誌
この記事へのコメント
12月10日号では国交省中堅官僚からTPPに関する情報提供の電話
25日号では笹子トンネル崩落事故を受けた橋も含めた保守管理の指摘と事故にあってしまったときの対応とその後の保険までフォローし、豊浜トンネル崩落事故も別ページで紹介
雑誌の凋落が言われるが、さすが40代男性閲読率1位の企画力。発信力があると、情報が集まる。強い
25日号では笹子トンネル崩落事故を受けた橋も含めた保守管理の指摘と事故にあってしまったときの対応とその後の保険までフォローし、豊浜トンネル崩落事故も別ページで紹介
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Posted by 比嘉俊次
at 2013年01月04日 23:52
