2010年11月14日
ザックリわかる世界史
まずタイトルに偽りあり
読んでもざっくり分からない
でもサイドネタというか
受験勉強から見ると脱線ネタだけど
教科書にはない重要なことがある
イスラムの英雄サラディンは
「獅子王」リチャード1世や
「聖王」ルイ9世の半分も知られて
いないのではないか?
ロムの占いの話や
インドの「ヴァルナ」と「ジャーティ」
梅毒の20年で世界一周
などまで雑多な内容
かと思えば日本史でも影が薄い
谷干城(たにたてき)に光を当てたり
「琉球王国」が出てきたり・・・
本土の人はペリーが浦賀より先に
那覇に来ていたことをほとんどの人が知らないし
それどころかサツマイモや六諭衍議なども沖縄経由で伝わったことも知らないけど
考えると日本史の教科書にも、世界史の教科書にもちょこっとしか出てこないからね・・・
どっちに教科書に載せるべきなんでしょうか
しかしこの本、もったいない。著者には様々な話題があるが、あまりにも雑多
文章も「脱線の脱線」のような箇所があり、世界史おもしろ雑学的な
ページ読みきりの本ほど読みやすくもなければ、大きな流れが見える構成でもない
深い洞察と広い知識が感じられる著者だけに、編集不在が惜しい
あと挿絵や写真、地図も不足。「コルドバ」って急に言われてもなかなか思いつかないし
「ヘラクレスの柱」が出てくるならスペインの紋章類も併せて紹介すれば
小説読む時や映画とか見るとき、セリフ以外からもいろいろ作者の意図が読み取れて
「世界史って役に立つな」という感じがするのに・・・もったいない
出張の帰りに空港で買ったけど、ウィキペディアを調べられないと読みこなせない
Posted by 比嘉俊次 at 22:02│Comments(0)
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