2014年06月01日
知性の限界

不可測性・不確実性・不可知性
高橋 昌一郎
講談社現代新書
「理性の限界」の第二弾。こちらの方がより親切で読みやすいかも
副題にある事柄を会話形式でわかりやすく、かつ余談をふんだんに織り込みながら
不可能・不確定・不完全が逆に一つの区切りというか、目安というかになり化学は新しい視座を得ようとしているが、哲学分野においても結局はここに行きつく
でも「時間はどこから始まり、どうなるのか」「この世界はどこまで広がっているのか。そしてその外はどうなっているのか」なんてこは人間が言葉を持つ前から考えてきたことだが、それに対するアプローチは西洋が大分遠回りをしたように見えて、実は確実に土台を積み上げてきた
そして、その基礎というか土台は残念ながらほとんど西洋にある。ようやく「哲学」の威力が分かりだした。数学や物理学には最初から理念が必要だったんだ
そしてギリシャの数学とアインシュタインの時空論。この物理的認識を超えるほどのブレイクスルーはまたも西洋から出てきそうだ
Posted by 比嘉俊次 at 17:36│Comments(0)
│科学