2012年10月28日

中学・高校数学のほんとうの使い道

中学・高校数学のほんとうの使い道 中学・高校数学のほんとうの使い道
京極一樹 実業之日本社

うーん・・・という感じ
正直、期待していたものは薄い。「微分積分はその瞬間の速度を求める」などは、数学の先生も言っていたこと
急にモーターの回転や量子力学、の話をされてもなぁ・・・理系の人には説明要らないんだろうけど

二次関数から積分・確率論までを200ページに収めようという企画に無理があったと思う。ヨットがなぜ風上に向かっていけるかやゴルフボールの弾道の話をもっと膨らませば本格的に面白くなっていくだろうに。量子力学なんてこんな面白い話はないのに、もったいない

理系出身の著者は数学的エレガントさを知って欲しいと考えたはずだが、特に文系社会人向けと思われる企画的には確率論はゲーム理論とからめて、微積分は無理に土地の計算にあわせるより、株価の算出など実社会とからめてゆけば文系の人間にも訴求できたろうに

内容は順不同で半分に分け続編対応で
でも、著者も編集者もそんなことは百も承知だと思う
最近は出版業界というか文化面もデフレで「お得感」がないと売れないんだろうな

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Posted by 比嘉俊次 at 10:16│Comments(0)科学
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