2010年04月14日

日本史の考え方

日本史の考え方  このところ読書界で話題の「日本辺境論(内田樹)」
 「差別と日本人(野中広務・辛淑玉)
 など、社会系の本を読みましたが
 なるほどいずれも売れているわけですね

 「辺境~」は「そうでしょうね」と、納得し
 (普天間問題が決着しない理由も分かるような気がします。
  アメリカ人にこそ読んでほしい)
 「差別と~」は網野善彦の著書などを読み返したものの
 正直、沖縄の人間にはピンとこないところ多し・・・

 大和人とウチナーンチュは基本一緒(特に縄文の部分)だと思うが
 やっぱり違うところもありますよね

 さて、そんな中、講談社現代新書から出た
 「日本史の考え方(石川晶康)」は久しぶりに学習させてくれた一冊

 「予断なく歴史を概観する」という難しいことをやってのけています

 で、著者の石川さんって、河合塾の講師なんですね
 http://www.ishikawaakiyasu.jp/

 
最近は有名大学の肩書きがある研究者でも、底の浅い、視野の狭い議論を展開する人がいて驚くこともありますが
この石川さんの講義が予備校で聴けるってのは贅沢ですね。本になったのは本当にありがたいことです

大学に入って逆にがっかりしないか心配だ

しかしこの著者は本当に日本が好き(あえて「愛国者」とは言いません)なんですね
司馬遼太郎のような国を深く深く思う心が伝わって来ます

このぐらい客観的な視点で沖縄史を書くウチナーンチュが出てくると、沖縄も新しい歴史が切り開けるように思います・・・


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Posted by 比嘉俊次 at 19:30│Comments(0)社会
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