ニュートン2013年8月号
経済が動いているのに読みたい本がない
「よく分かる」系の本はともかく、なんだか結論ありきの本ばかりで経済書というより、政治書のようだ
もちろん、いい本もあるんだろうがネットの解説で自分が中途半端に知ったような気分になっているからか、お金を出して買う気になれない。こんな人間が増えてくるから、より刺激的な内容や見出しの本ばかりになり、余計に読みたい本がいというインフレーションになっているのかもしれない
だいたいブックオフに行けば、今見るとなんでこれが?と思うような本こそ売れてたりしているのが分かる
情報過多の時代。でも、どんな時でも先端科学と土台となる数学は魅力的
今月号は富士山は・・・まあ、集大成
それより「対数」という数学でも地味めなテーマが面白い。対数⇔指数は経済学では微積分と並んで必須。というより「その倍」という計算式が自然界のみならず、人間の感覚(星の等級づけ)に当てはまり、それが人間の心理に影響を与えているということだ
今号は指数ではなく対数に注目している。指数に比べて用途が分かりくいが、指数が「答えはいくつ?」なのに対し、対数は「答えに必要なものは?」という感じ。つまり政策決定はコチラだ
となると、経済政策の成否はファンダメンタルの大きな変化を除けば、人間(市場参加者)の感受性と出動可能な政策の量との兼ね合いであることが分かる・・・
「雲」や「窓」「カイリ線」・・・チャート化されている株価が一番わかりやすいが、一人の人間の行動を予測するのは難しくても、その人間が集まると行動が数式に近づき読みやすくなるという矛盾もまた面白い
(逆に、市場における大型プレイヤーや政治のリーダーなどは独立した力を持っている)
しかし、教育再生というなら、144ページ1000円のこの本が200円ぐらいで買えるようにしてくれないかな。科学や数学に興味がない人は「図書館に置いてあるじゃないか」と言うだろうけど、ほんと分かってない。ベットで読めなきゃ数学や科学の面白さなんて染みてこない
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