夜間飛行
『夜間飛行』+『南方郵便機』
サン=デグジュペリ 新潮文庫版
フランス文学は私にはモダンすぎるのか、正直いまひとつ入れない
これもペラペラとめくっていって・・・「えっ、終わり?」という感じ
友人による「序」とされる解題とデグジュペリが「本物の特別なパイロットである」という補足がなければ、ドラマの展開のなさに非常にそっけない印象を受けてしまうのではないか
「入っていけない」と言っても、文章やストーリーが詰まらないというわけではない。とても「空気感」はある、読み終わってふと思い出す事もある。けど、やっぱりロシア文学のような「世界観」というか『カラマーゾフ』や『復活』のような一ページ毎にあれこれ考えるような小説がいいな。サルトにしてもカフカにしてもフランス文学はどうも私にはヒットしない
そもそもフランスはオシャレでスマート、合理的、進歩的な半面、のどかな農業国としての世界やラ・マルセイエーズの世界など、奥深いというか複雑すぎてついていけないのかも
星の王子様にしても、あのシャレた挿絵がなければ日本でこれだけ広がっていたか・・・
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