取材の調べ物にも本は使いますが
人の書いた本ではなく、基本は記録の「原本」
復帰当時の事(アルコアの沖縄進出計画)を
調べるため1970年の
「衆議員商工委員会議録」をめくっていました
すると、面白いやり取りを発見!
「アメリカ石油メジャー・ガルフの日本法人が
中華民国(台湾)政府に尖閣諸島での採掘権を申請」
というものです
他の国会資料では「米国の~」「米系資本の~」と書かれているので、日本法人かははっきりしませんが―
①沖縄の復帰、日中(大陸・共産の中国)国交回復が2年後と決まり、今以上に沖縄の基地返還運動が盛り上がっていた1970年
②各国政府と特別なパイプを持つ石油メジャーが
③しかも、もしかして日本法人が
④わざわざ台湾政府に採掘権を申請した
これは興味深いですね
今回も県民大会の直前に「中国軍の異常接近」が報じられましたね・・・世界は複雑なようですね
しかし・・・普天間移設問題に、県民は本当にイライラが募りますね
県内移設がどうというより、本質的な議論が全然出てこない!
「くい打ち桟橋方式」?、魚雷一発で沈む滑走路なんてのが、あたかも現実的な話として出てきて、
そのうちに
「でも、それだと日光が遮られ、結局サンゴが死んでしまう」という(本筋から離れた)話が膨らむと
某通信社の方が全国ネットのTVで「その問題を解決するウルトラCの案があるんです」と前打ちしたので
何を言うかと、休日出勤で眠り目こすりながら待っていたら・・・
「滑走路を強化ガラスにするんです!これなら滑走の下にも日光が当たります」ですって・・・
軍事基地と言うのを見たことはあっても、知識はあっても、リアルには知らないんでしょうね
仕方ないか。爆弾落とされて、穴が開いた滑走路を数時間で修復する訓練なんて、沖縄以外では一般人が見る機会も聞く機会もないのかもね
自称・軍事専門家の「抑止論」などもそんな話ばっかりで、本当に落胆と言うかショック
大物キャスターも続々沖縄入りしていますが「総理は不誠実ではないですか」など
沖縄と政府の対立をあおるだけで、国防の話、日米同盟の話はどこに行ったのか
(「アメリカは怒ってます」という顔色伺いの報道は影をひそめましたが・・・)
ただ、感心したのはフジテレビ「ミスターサンデー」MCの宮根さん
沖縄に来て、現場を歩いて、基地が必要と言う人などにもインタビューしていました
宮根さんのMCを見たのは、実はこの日初めてでしたが、
かなりしっかりとしたジャーナリストなのには驚きました
「鳩山総理の責任が・・・」「くい打ち桟橋方式が・・・」という横道に話が膨らもうとすると
「いや、そうゆう問題じゃない」と・・・瑣末なトリビアではなく、本質が見えています
さすが大阪で視聴者の信頼を得ただけありますね・・・びっくりと感心
「沖縄の人の負担軽減のためにも・・・」という取ってつけたような言葉はいらないので
しっかりと外交や国防について、しっかり中身のある議論をしてほしいですよね
案外、強化ガラスの滑走路も利権に絡む業者の力と「日本のお金で試作できるなら」という
米軍の了解のもとで実現したりして
MEMO
Divide and rule