街道を行く 壱岐・対馬
司馬遼太郎といえば歴史小説が人気だが
日本好きな私には「街道をゆく」がいい
日本はどこに行っても面白い
広い国じゃないけど、各地に歴史がある
中でも対馬あたりの歴史は特に興味深い
沖縄の歴史は本島(首里)中心で
与那国の歴史は断片的にしか残っていないが
掘り起こせば、きっといろいろあるはず
この本の歴史も基本的に日本
というか大和が成立して以降のこと
その前はもっと面白い歴史があったはず
そこは著者の想像がまた楽しいのだが
島の人との何気ないやり取りや情景描写
これは紀行文というより、100年後は
ものすごい史料価値の高い社会学の本に
なるんじゃないかと思う
しかし辺境の住民生活に中央の人間が無関心なのも どこも同じか
東京からは沖縄はよく分からないんだな、といつも感じるし
(時々、思わず苦笑いしてしまう沖縄通や、評論家、軍事専門家が出てきますね)
那覇にいると正直、与那国や大東には思いが行かない
対馬に行ってみたい。おそらく何もないだろうけど
あとこのシリーズでオススメは熊本の人吉・球磨
熊本は何度か行ったことがあるけど、海沿いしか知らない
飛行機から見ると、そんな「隠れ里」には見えないのだが・・・
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